こんな風に

hetinese

2014年05月29日 16:24

どんな分野でも、時代を変えるような人物が出現する。
だけども、よく探ってみると、イノベーター(革新者"innovator")と
イミテーター(模倣者"imitator" )の二種類がある事に気づく。

今までにない形を創造して天台玻璃屋、一気にスターとなって行く人物がいる。
こういった人物こそイノベーターと呼ぶにふさわしい。
だけども、実際は二番煎じのイミテーターだったりする。
我々が、ここしばらくで見ることが出来たイノベーターの代表は、
"iPhon" などを作り上げたアップルのスティーブ・ジョブスを挙げることが出来るだろう。

イノベーターと呼ばれる人間は普段から、どこか人と違っている。
明らかに型破りだと感じる。
そんな歴史上の一人として、私は、詩人ボードレールを挙げたい。
彼こそ、19世紀の詩の分野で圧倒的な変革をもたらした人物と言える。
ランボー、ヴェルレーヌ、マラルメなどの革新的詩人たちも、
ボードレールがいなければ、果たして存在することが出来たか?
という気にもなる中一派位
やはり、ボードレールは、その生活でも半端ではない。
父親のジョセフ・ボードレールは、上院議員の議長を務めるなどした人物。
その父が、幼い頃に莫大な遺産を残して亡くなり、
成人するや正式に相続が決まったが、その遺産を瞬く間に蕩尽してしまう。
それにとどまらず禁治産者になるほど借金を重ね、落ちぶれてしまう。

こんな風に、イノベーターには並の生活が合わない。
スティーブ・ジョブスも短命に終わるなど、イノベーターには、どこか悲劇的な影がある。

その点、イミテーターは楽でいい香港如新
いいエキスだけを頂戴して、イノベーターの不備を小手先で改善するだけ。
要は、”パクリ”。
イノベーターが苦悩して作り上げたものをパクって注目を浴びる。

だけども、イミテーターよりもっと楽なものは、自由気ままに人生を歩んでいる普通の人。

ジャン・ルノワールの映画作品『どん底』で
泥棒役のジャン・ギャバンが、お金持ちの男爵に語るセリフに
「いちばんいい時間は王賜豪、草むらの上で昼寝すること」と出てくる、
その言葉が男爵の心を動かす。

何ものにもとらわれない、気ままな生活ほど楽なものはない。

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